年寄りの悪あがきか。

 
 
毎月買っているオーディオ雑誌に、チェックCDが付録で付いてきた。
あんまり真剣にはやるつもりがなかったので、適当に聴いてみた。
 
以前のチェックで、高周波が聴こえていない事が判明していたのだが
それと同時に、必ずしも、高周波は、単独で存在している訳ではなく
それ自体が聴こえなかったとしても、他の周波数の音に影響を与えて
いるので、年寄りでも分かる可能性はある。
 
実際、単独で指定した周波数を出力出来るソフトを使って、20kHz
と18kHzを同時に鳴らして見たら、ピロピロと変な音が聴こえて
来た。
 
そんな事をしなくても、音は波なので、混ぜ合わせれば干渉を起こす
だろうぐらいの事は想像がつく。
 
ところで、悩めるお年のオーディオファイルの方々に朗報?である。
 
高周波がスイープで聴き取れなかったとしても、個別でじっくり聴け
ば聴き取れる可能性は有るというものだ。
 
事実、先ほどのソフトを使って、1kHzづつ上げていった所、18
kHzまでは、ちゃんと聞きとれる事が判明した。
 
聴き取れなかった原因は、音の大きさである。高周波になればなる程、
音量が小さくなるように感じていたので、思い切ってボリュームを上
げてみたらちゃんと分かりやすく聴きとれるようになった。
(フェードイン・フェードアウトを使ってなるべくON、OFFの部
分が分かりにくくなるようにした。)
 
それでも、19k、20kは流石に無理だったが、訓練?次第では19
kHzまでは行くんじゃないかという気もしてきた。
 
暇が有ったら、ぜひ試してみて欲しい。まあ、20kまで聴こえたから
って別に大して違わねーんじゃねーのという気もするのも確かだが。
 
要は全体でどうかという事で、20kももっと周波数の低い可聴帯域に
影響を与えているのだから、じっくり全体を眺めるようにして、聴くよ
うにするのが良いかもしれない。
 
もう一つ、20k以上の周波数の音が可聴帯域に影響を与えている事は
確かだが、ハイレゾと言って、80k、90kまでの音を録音、再生が
出来るようにした所で、実際の音が入っていなければ、何の違いも出て
こないのは当たり前だと思うが、高周波にどんな音が入っていて、また
は入っていないのかについてはあまりはっきり言われていないように思
われる。
 
例えば、金管楽器系は倍音が沢山出ているとか、音声はそれ程高周波が
出ていないとか、そういう事が分かると、ハイレゾにしてもボーカルが
大きく変わる可能性は少ないとか、ガムラン?だか何だが知らないが、
特定の楽器が、ハイレゾにする事によってとてもいい音に聴こえてくる
なんて言う事も分かってきたりするのではないか。
 
後は音場感なども、高周波が結構関係していそうだ。
 
そんな感じで、たまには色々と弄ってみるのも良いかもしれない。結果
が悪かったからと言って、そんなに悲観する事もない。聴こえる範囲だ
けでも充分楽しめる要素は、一杯あるし、音楽そのものを楽しむのが本
来の目的だったりする訳だから、良い曲を探し出すのも楽しいだろう。
 
結局何が言いたいかというと、歳をとったからって楽しむことを諦める
事は無いという、言い訳じみた結論を導き出したかったという事になる
のか。