S-Logicについて。

 
 
ゾネホンに利用されている技術に、S−Logicなるものが有るが、
もう結構前から利用されていて、その有効性については折り紙つきと
も言える所と思われるが、技術の内容について簡単に触れると、ヘッ
ドフォンのドライバから発せられた音を、直接耳に届くようにするの
ではなくて、音の通り道を工夫して、複雑に反射させるようにして、
実際の聴こえ方を、立体的な前方定位に持って行こうとするものと理
解しているが、細かい部分は色々と異論の有る人も有ろう。兎に角、
ヘッドフォン側の工夫によって、立体的な前方定位を得ようとする技
術の一つである。
 
他にも、ヘッドフォンアンプ側で、左右の音を色々と調整する事によ
り定位や音場を自分の望むものに近付けようとする工夫も沢山考案さ
れている。
 
また、AVアンプなどは、あらゆる技術を駆使して、より立体的な音
場を作る努力がなされている。
 
ピュアオーディオという言い方が有るが、これは、果たしてどこまで
音を弄る事が許されるのだろうか。ピュアだとかピュアでないとかの
線引は難しい。
 
ところで、某eイヤホンにて、中古のS−LogicPlus機能付
きゾネホンを格安にて手に入れさせて貰ったのだが、これが、予想外
に良い鳴りをしているのに驚いている。U−05シングルなのだが、
S−Logicの効果が良く出ていて分かりやすい。勿論解像度など
は値段も考えると、Z1000などよりは明らかに劣るのだが、定位
が変わった?事によって、低音などがより迫力のあるものになってい
る。というか、迫力の質が違って聴こえて面白い。
 
こんなに安いヘッドフォンにまでこの機能を付けちゃって良いのかと
言う感じである。
 
ヘッドフォンの高価格化もかなり進んできているが、一方、安い方の
高音質化もそれなりに成果が上がっているように思う。
 
面白いのは、フラットな特性と言いながら思いっきりドンシャリだっ
たり、逆に、低音を増強と言っておきながら意外と全体的なバランス
が良かったりした事である。
 
やっぱり実物を聴いてみないと、何も分からない(は言い過ぎか)と
つくづく思わされた。レビューを参考にするのも程々にといった感じ
である。別に悪気は無いのだろうが、人それぞれという事か。