オノボリサン代も馬鹿にならない。

 
 
最近は結構頻繁に色んなイベントがあるので、オノボリサンする回数も
増え、交通費その他も結構かかって馬鹿にならない。それでも得るもの
は大きいと思うので、せっせと通っている訳だが、また今日もオノボリ
サンしてきました。折角なので感想を言っておきたい。
 
お目当ては只管最新機種である。高級機がどんどん値上がりしていく中
で、比較的手頃なお値段のものもコスパが上昇してきているのは有りが
たい。
 
今回のお目当ては、PIONEERのフラッグシップヘッドフォンと、
AudioquestのNightHawk、そしてポタアンのiFI
micro iDSDである。
 
iFIについてはちょっと今迄ノーマークだったのが残念だが、以前に
K812かなんかを鳴らしていて、良い音だったのがあれだったかと、
後から思ったが、その時はヘッドフォンが良いんだろうぐらいにしか思
っていなかった。
 
パワー感も有り、滑らかさもあって良い音だと思う。しかしU−05を
買ってしまった後では、どうしようもない。また、当時はポータブルは
除外していたので、まあ仕方のないところだろう。
 
NightHawkは発売が待ち切れずに、HD700を買ってしまっ
たのだが、これも少し残念ではある。数十分の試聴で分かるものではな
いとは思うが、とても素性の良い音の様である。比べ物にならないとは
思わないが、かなり良い音を出していた。曲などによってはまだ良くな
る気もする。
 
HD800を外してしまったのもちょっと後悔している。決してクラッ
シック向けで済まされるものではない。ロックを聴いても明らかに違い
を出してくる。高級機と中級機?を比べてすぐに感じるのは音場の広さ
と、こもり感だろうか。
 
一聴して感じるのは、値段の順にこもり感が違う事である。どうしても
中級機の方がこもった感じの音に聴こえる。イコライザで調整すればあ
る程度はどうにかなるのかとも思うが、どれを比べても大抵感じる所な
ので、やはり高域と低域の出方が根本的に違うのだろう。
 
良い音にはすぐ慣れてしまうので、時々中級機に戻って聴き直して見る
のが必要なようだ。また、すぐに違いが分かるようになる。
 
安物の部類に入るポタアンとDAPで試聴しているが、この辺の違いぐ
らいなら充分分かる。しかし、自宅の試聴環境と比べてどうなのかはち
ょっと分からない。また自宅に帰ってからU−05で聴き直しているが
ショップで聴いていた音ほどショボくはないと思っている。
 
オノボリサンで難しいのは、音像とか定位とかの微妙な比較が出来にく
いところである。精々単純に音が良いとか、低音が良く出ているとか、
高音が伸びているとかその程度の事しか分からない。
 
なんにせよ、違いが有るのは充分確認できた。まあそれはそれとして、
今の環境も悪くないので、今度は音源の方をもうちょっと充実させよう
かと思っている。
 
まだまだ上が有るのは結構な事であるが、そのたびに全体を買い替えな
ければいけないのはちょっと困る。付け足してグレードアップしていけ
るのがベストだと思うのだが、残念ながらそういうシステムにはなって
いない。
 
精々存分に楽しんでおいて、悔いの残らないようにして、また同じよう
な値段帯でもっと上の試聴環境が構築出来るようになったらまたその辺
で妥協しながら聴き続けるのが良いかもしれない。
 
数十万するものに手を出す気には流石になれない。その辺の技術が下の
方へ降りてきたら有りがたく聴かせて頂こうと言った感じだろうか。
 
技術にもトレンドが有るので、流行の最先端もいずれかは時代遅れにな
る時が来る。まあ余り時代遅れになり過ぎない所辺りでずっと聴いてい
ければ良いんじゃないだろうか。