勉強したいってのも煩悩のうちの一つなのか。

答えはYesですか。
 
それはさておき、今、オーディオがちょっとしたブームになっているようでも
あります。特にポータブル系でしょうか。業界人ではないので、大雑把でも、
数を把握しているでもなく、感覚的に言っているだけですが、雑誌などでも、
ちょくちょく取り上げられているようなので、たぶんそれなりに関心を持って
いる人たちがいるという事でしょう。ポータブルだけでなく、ネットワークや
パソコンを使ったものも、時々記事を見かけます。まあ、自分が関心をもって
いるものしか見ないので、勝手に盛り上がっている気になっている部分もある
ことは否定しませんが。
 
前置きは長くなりましたが、そういうことで、今、自分の関心は、ヘッドホン
とヘッドホンアンプ、USB DACあたりなのですが、年をとってくると、
あまり疲れることをしたくなくなるので、ただ聴いているだけでそれなりに煩
悩を満たしてくれるので、趣味としてはとてもお手軽で、世の中に何の影響も
与えない(な訳ないか)ので、結構好きなようにやっています。
 
で、いきなり深い話題にチェンジ。
 
いい音ってなんだ?という話。いい音楽は、人それぞれの好みと言い切ってし
まっても良い(もちろん素人ならではの話)と思いますが、いい音と言われる
と、確かに「好きだから」でも良い気がしないでもないですが、色々な音を聴
いているうちに、「やっぱ、こっちの方が良さそうじゃん」て事になることも
多々あるように思います。
 
その道の人たちがいいと言っている音を聴いて、「駄目だよこんなの」と思う
人もいるんでしょうが(自分もそういう時があるかもしれない)、大抵は「確
かに違う気がする」事が多いのでは。
 
原音に忠実再生が果たしてベストかどうかは大いに疑問のあるところではあり
ますが、それなりにいいものはいいような気もします。
 
ロックでは歪み系の音がいいとか、JAZZではハイハットの響きやベースの
沈み込むような音、テクノではシンセの分厚い音、クラシックでは、弦の響き
や、微妙な音の強弱、音の分離、とか何とか、これらを全部合わせて、いい音
を語るのは、ちょっと無理な気がしますが、やはりひとつの目標としては、忠
実再生になるのでしょうか。
 
大体、物事に万能を要求することに無理があると思うのですが、地球は一つ、
人類はみな兄弟、その下では「いいものは、いい」ということになってしまう
のではないかと、そうならざるを得ないのではないかと、思わされてしまうよ
うでなりません。
 
多様性を認めない処に、争いはなくならない。話がどんどん逸れていっている
ようですが、いつものことなので、このまま行かしてもらいます。
 
もし、何の強制もなく、ただただ自然に(これが夢物語か)誰もがよいと思え
るものがあったなら、世の中少しは平和になるような気もしないでもないでも
ないようでもあるような気がします。
 
結局は自分の好みは好みとして、また、いいものはいいものとして、それぞれ
認めていくしかないのかもしれません。
 
趣味でさえ、これだけ揉め事の種を持っているのだから、これが、仕事となっ
た場合には、どんだけうまくいかない事があるんだか、考えただけでも、気が
遠くなりそうです。って実はそんなに深く考えてなかったりするのですが。
 
要するに、つい先日、聴いてきた、2つのヘッドホンアンプ付きUSBDAC
果たしてどちらが「いい音」なのか、ということだったりするのですが、明ら
かに優劣をつける事も可能な気もするのですが、自分がよく聴く音楽にあった
ものと考えると、どっちの方がいいのか分からなくなってしまったりする訳で
す。これでもし自分がオーディオ業界に幅を利かせている人間だったりしたら
どっちを選ぶかで、大きな影響を与えてしまったりする訳で、そうやって揉め
事の種は尽きなかったりするんでしょう。(どこまでいい気になるんだか。)
 
出来れば足して2で割って(なんてことを考えるから重厚長大になっていくん
でしょう。たぶん。)世の中割り切れないもんです。と、数学者も仰っていら
っしゃいましたです。
 
P.S.
そういえば、最近、フェルマーの定理の本を読みましたが、数学の世界、どこ
まで複雑になっていくんでしょうか。きっといつの日か、一般人にも簡単に分
かるような説明が出来るようになるんじゃないかと、期待しているんですが。
サイモン・シン著の本が数学に詳しくなくてもそれなりに分かった気にして
くれるので、お勧めです。)