ここまでの間に本当に色々な事が有りましたが・・・。

まさしく激動の世界の真っただ中に僕はいた。
 
そして奇跡の生還。
 
と、カッコ良く始めて見たものの、やはり品性のお下劣さは隠しおおせないようで。
 
そんな事はさておき、久ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしぶり
にまた、オーディオの世界に戻って来たのであった。家電量販店さん、素晴らしい
試聴コーナーを有難う。
 
という訳で、まだ性懲りもなく、新しいHeadPhoneが出るたびに、タダで
(っつっても、時々本も買ってるし、半田やコテなども・・・って殆ど値段に見合
わないけど)チェックさせてもらってる。本当に有難いことだ。
 
それにしても、ホントにHP1つで、ネタが全然尽きないのは有難い事か、それと
もほんの小さな出来事に、敏感に反応しちゃってるのか。これは、聴く人の価値観
によるとしか言いようがない。
 
しかし明らかに、そこに何かが有る事だけは確かだ。
 
前評判を聴いてから、試聴するとどうしても先入観が先走って、客観的な判断を誤
る可能性が大きくなると思うのだが、まさか新しく出た機種を片っ端から聴く訳に
もいかず、どうしても、的を絞らずを得ないので、出来得る限り客観性を持たせる
べく、一応のリファレンスとして、$◎νΨのZ1000(見え見えか?)を持っ
ているのでこいつを基準にすれば、少しは客観性が増すだろうか。
 
まあ、色眼鏡で見ていると思ってもらっても良い。青色除けのサングラスはきっと
目に優しくて、いつまでも画面を見続けていられるのかもしれない。
 
で、どんなものが、どんな色と形で見えたのか。
 
まず、勝手に選別したものは、やはり一般的に、話題に上っているものになってし
まうのは、貧しいオイラの悲しいサガという奴で、勘弁してくれ。
 
一つは、かつて、日本という国の中で、異彩を放っていたオーディオ業界の覇者、
その覇者と、世界で手を組むことによって、業界を牛耳ろうとしていた某大手家電
メーカーN◎νERじゃなくてヒゲ剃りで有名な欧州のメーカーのフラグシップ
 
もう一つは、MADE IN JAPANの近頃は、PCオーディオでちょっとは
露出の多いメーカーの新製品。
 
ほいでもって、もう一つは、たまたまそこにあったので比較してみたという独委都
のHPの老舗メーカーの、ポータブルタイプの後継機だ。
 
それと、何度となく、聴き比べている、確かに!というメーカーの5万円台の2機
種。これは有る意味ちょっとした基準のようなものになっていて、なかなかこれよ
り良いHPというのも見つからないので、何度か比較に使用している。
 
で、試聴の結果。
 
某大手家電のフラッグシップは、前評判も良かったのだが、自分的には、「そんな
ことないやろ」と、思っていたのだが、これが意外に、第一印象から「ん、結構い
けるかも。」と思わせるものが有った。単純には言い表せないのだが、とにかく、
バランスが良いと言ったらいいのか。
 
よく、音楽的とか分析的とか、言われるが、どちらかと言われれば音楽的なのだろ
う。しかし、決して無理に何かを付けくわえたり、柔らかい感じにして聴きやすく
したと言う程でも無い。総合力で勝るという感じか。
 
各メーカーそれぞれいろんな工夫をしてきているが、この機種の場合、何か飛び抜
けてすごい事をやっているという訳でもなさそうなのだが、音楽耳の良い人たちが
集まって、あれこれ言いながら作ったらしく、その辺が、全体的なバランスに影響
を及ぼしているのかもしれない。
 
しかし、それでこれだけ良い音が作れれば、文句は無かろう。
 
次にMADE IN JAPANの新製品。これは二万円弱と、この手のものでは
安い方になるのだが、ちょっと見は確かに安そうなのだが、音は悪くない。
コストパフォーマンスはかなり高いと言えよう。
 
密閉型なので、ポータブルに使える。オンイヤーだからか、低音も結構出ている。
 
最後に独逸の老舗のポータブルの、後継機(改良版)なのだが、ホントに小さいの
で、音もそれなりだろうと思っていたし、前の機種はホントにそれなりだった。
 
しかし、今回偶然に後継機と旧機種同時に聴けたので、比較してみたが、これがま
た全然良くなっている。
 
今回は、必ずしも特別な事をしなくても、まだまだ、改良の余地が有るらしいとい
う事を実感した。
 
チューニングというのだろうか、バランスを取るというのか、或いは、選別して、
特性を合わせるのか、何にしても、地道な改良でも、まだまだ良くなる可能性が残
っているらしいのだ。
 
ワインの味ではないが、いろんな要素が影響していて、必ずしも高いモノが絶対的
に美味い訳でもなく、安いモノの中にも、何らかの間違い?で、美味しいものが、
混じっていたりする、結構面白い世界なのだと実感した。
 
これは絶対、アニメ、或いは映画にできるぜーと思った次第。ネタの宝庫。艦これ
なんて良く分からないものが流行ってたりしてる事を思うと、オーディオをネタに
しない手は絶対に無い。作っている人に焦点を当てるのも良いだろう。
 
ぜひ、MADE IN JAPANにばかり耳を傾けていないで、色んなメーカー
の、いろんな音を試してみてもらいたいものだ。そうすれば、こちらも気兼ねなく
試聴できるというものだ。
 
どうせなら自分の好きなDACと、好きなHPAと、HPとを好きに組み合わせて
聞けたらサイコーなんだがなー。そしたら、商品の売れ行きが極端に偏ってしまっ
て売れないものは全く売れなくなってしまうか。ステップbyステップで、新しい
製品に買い替えていく事も少なくなってしまうだろうし。色々試して良いもんしか
買わない訳だから、失敗というのも無くなってしまうだろうし。
 
商売ってのもなかなか難しいもんでしょうから・・・。所変われば品川区。