ノイズの話。

って云う題の本がどっかから出ていたような気もするが、まあこのテーマで
文章を書こうって言ったら、結構色々有ってきりがないでしょう。たぶん、
何冊も本が書けるに違いない。
 
という訳で、話題は別の方へ。でもないか。ここでとうとう実名が明かされ
る時がやって来たのだった。
 
ボブサップ恐るべし。=>S.M.S.L SAP−2V2−G。
 
中華のアンプや、DACなどを作っているメーカーですが、結構前から商売
をしていたようで、同じような製品でも、新旧入り混じっていて、中身もか
なり変わってきているようです。
 
因みに、国内ではsp01.jpという所で販売していて海外でもeBa
何かでよく見かけます。
 
私は国内で、5980円で、SAP−2の改良型バージョンを購入しました。
 
自分が最初に手にしたのは改良前のもので、コスパは悪くないものの、まだ、
TPA6120A2の能力を生かし切っていない印象が、かなりありました。
 
で、今回ニューバージョンが出たので、何度もためらった挙句、結局購入し
てしまいました。
 
しかし、何とも言い難いですな。悩ましい限りです。良くなってます。けど、
これはまだ良くなる可能性ありかと。思い切って電源から全部見直して、中
型のヘッドホンアンプにしてしまったらどうかと思うくらいです。
 
やはりスペックはそれなりに意味のあるものだと思えてきます。細かな所を
見ていても、良く分かってはこない。全体として聴いてみると、明らかに、
煌びやかさが加わったように感じられます。この辺は高級HPAの領域かと
思っていたけれど、そうでもなさそう。
 
その代わり、音場の広さに関しては、まだまだという感じ。これは、ヘッド
フォンの問題もあり、アンプの問題も有りでしょうが、今の所はどうしよう
もない。
 
こうやって、安いアンプでも、個性が色々有って、それはそれで面白い。
 
全部まとめると何十万にもなってしまうかな。煌びやかさというのは、アン
プが付けているカラーかと思っていたけれども、この改良型にそんな工夫の
跡は見られない。至ってシンプル。
 
ちょっとした変更で、こんなふうに変わるのなら、OPAの交換も、やって
見る価値はあるかも。
 
しかし何にせよ、弄って遊ぶ範囲を出ていない事は確かなようでごんす。
 
やはりまだまだ重厚長大の世界ですか。何せ、ゼンハイザーの出した、ヘッ
ドフォンアンプも結局は二十万越え。図体もでかい。
 
どこまで削れるか、どこまで妥協できるか。どうせならやはり自分で全部、
設計してみたいところだけれど、ノイズ一つとってもどこから乗ってくるか
分からないし、ケースの加工も大変だし、カットアンドトライしている暇も
ナシ。測定器もナシ。金もナシ。ナシナシナシ。
 
悩ましいですなー。中途半端な事をしても後悔するだけだし。この辺で遊ん
でいるのがちょうどいいのか。
 
とにかく、この改良型SAP−2、箱も綺麗になって、日本語も入って、変
換プラグも付いて、お金をかけたくないけどそこそこの良い音がするモノを
求めている人には、お買い得なのではないかと思います。
 
そこそこといっても中華を舐めちゃアカンどー。 
 
OPAMPの勉強でもすっかなー。 卓球の愛ちゃん。???
 
 
 
 
 
P.S. I LOVE YOU? NO,NO,NO,−。

やっぱ中華を舐めちゃあかんぞなもしー。
 
今度は、何を隠そう、いや、俺に隠せるもの謎なにもないのだが、ひと言、
で済む訳も無いのだが、中華を超えるモノはやはり中華という事で、
 
ジェイミーオーディオ FA1−PRO+
 
の事についても言っておきたい。
 
これはBeyerのコピー版と謳われている商品なのだが、というかカミン
グアウトなのだが、同じような値段帯の商品をあまり知らないので、偉そう
な事も言えないのだが言ってしまおう。
 
これは本国では、日本円にして一万六千円程の商品なのだが、前回説明した
理由により、二万七千円程で手に入れたのだが、まあそもそも、本国のモノ
を日本円に直してみること自体無駄なのだが、それはさておき、この商品の
ポテンシャルはなかなかなのではないかと思っている。
 
一般ではディスクリート対ICなどと言われるのかもしれないが、ちょっと
金額が違いすぎるので、単純比較は意味が無いといえる。しかし、この商品
のおかげで、SAP−2も、同じような、電源周りや、抵抗、コンデンサ
ど、しっかりした作りのモノに変えてやればもっと良くなるのではないかと
言う考えに至ったのである。
 
一般に、ディスクリート対IC(OPA?)といった場合には、ICの方に
ディスクリート並みの部品を投入していない場合が多いように思われる。
 
つまり、IC一発で、ディスクリートの塊に、突っ込んでいこうというのだ
からそれはやっぱり、ディスクリートの方に分が有るのは当然と言えよう。
 
ICも所詮はただの電子部品、電源なければただのゲジゲジやプラスチック
や、金属のスパゲッティ、というか、シリコンのちっちゃな板、なんぞや。
 
良く考えて見るとディスクリート対IC(OPA)なんて比較をすること自
体間違いとも言えよう。OPAの周りには、ディスクリート部品がいっぱい
有るのだから、どこでどう切り分けるのかも良く分からない。
 
OPAにTrをつけて、出力を稼いでいたり、低電流源にTrを使っていた
り、ディスクリートと言いながら、レギュレータICを使っていたり。
 
とにかく何を言いたいって、FA1−PRO+は、結構いい音するぞーとい
う事と、どうも外部からノイズがちょくちょくはいってきたりしているよう
で、公正なというか適正なというか、正直なというか、真面目なというか、
判断が付きにくくなっているようだ。
 
私としては、どちらも使い様で、良い製品だと思っている。ので、SAP−
2にはもっと頑張ってもらいたいし、FA1−PRO+にはもうちょっと、
認知度を上げて欲しいというか、上げてやりたいのだが、なかなかそういっ
た能力を持ち合わせていないので、残念である。
 
煌びやかな音という話を少ししたが、どうもこれは純粋に音源に含まれてい
る音が素直に出てきたものという事らしい。この辺がかなりノイズに影響さ
れ易いのか、きちんと確認出来るときと出来ない時が有る。
 
勿論、聴いている曲は同じ曲である。しかし、FA1−PRO+でもこの辺
はしっかり確認出来た。オペアンプの色が付いている訳ではない。この辺は
「ノイズの話」で何時か色々と書いてみたいのだが、今はとにかく、外来ノイ
ズの影響が無視できない環境を嘆くしかない。
 
メガネに色を付ける事は幾らでもできるので、客観的な判断なぞというもの
は殆ど意味が無いと言っても過言ではないが、出来るだけ、余計な影響は避
けられるだけ避けて判断したいものだ。
 
そんな訳で、だれかSAP−2の平衡入力、アナログ電源バージョンを作っ
てくれんかのー。
 
(てめえでやれ。バカヤロ、うっしっしっし)。
 
 
ところであの小さく産んで大きく育てよう政策は間違いだったな。ぱっやり
いつになっても、「大きい事は良い事だ―。大きい事は良い事だ―。」って
俺は守永の宣伝マンではないのだが、まったく、世の中の事を見事にひと言
で言い当てていると感慨無量。もっともっと大きくなって、世界中にはびこ
って言って欲しいものだ。
 
大きい事は全てに勝る。
 
これ以上何もいう事なし。どんどん大きくなっとくれ。洗濯屋ケンちゃん