折角なので、モホー品についての追試。

 
ドーデもエージング?な訳無いやな。エージングは大切です。やっとモホー品
が本領を発揮してきました。今まで、Z1000で耳障りでしょうが無かった
のが嘘のように、張り艶のある音に変化してきたではありませんか。
 
勿論、相変わらず、K701の方もちゃんと鳴ってますが、やはり電化製品も、
部品のかたまり、ちゃんと動かすには馴染みが出ないとダメですな。特にZ1
000の場合、高感度なので、初めはきつくて聴けたもんじゃ無かったけれど、
段々聴いている内に、ていうかかなりかかったけれど、最初とはまるで違った
感じになってきて、この場合、どっちが馴染んだか分からないというか、両方
とも歩み寄ってきた感じになってきたように感じる。
 
Z1000も、元々あまり大きい音で聴く事が無かったので、ちょっとオーバ
ードライブ気味だったのかもしれない。
 
それが、そのうち少しづつ変わり始めて、大きな音でも割れなくなった。よく
アンプやヘッドホンで、「さ行が突き刺さるような」という表現を目にするが
所謂それだ。それがZ1000の聴きづらさの原因だった。これはアンプ側の
問題だろう。
 
値段相応というのはヒジョーに難しい問題だが、素性は悪くないのだなという
事は言えると思う。コピーなので当たり前か。
 
しかし、コピーといっても、ちょっとした所にオリジナリティーを盛り込んで
いたりする事もあるので、気を付けないといかん。
 
モホー品は基本的に安さが勝負だろうから、コストダウンにはかなり気を使っ
ているようだ。だから部品を同じモノを全部揃えようとすると、やはり金額は
それなりになってしまう可能性が高い。
 
どこで、コストダウンを図るか?人件費は元々安いので、むしろ、手作業にし
た方が高い装置などを持っていなくても作れるという事では有利かもしれない。
 
この辺が難しいのだろう。良く良く考えてみると、結構当たりを引いている事
になるんじゃないかと思えてくる。
 
手を抜くときに、日本製では、部品のグレードを下げるのが普通だが、これは
あまりに分かりやすい。自社製にするのも良くある方法だ。部品を他の製品と
同じにして量でコストを下げるのもある。
 
しかし、一番やってはいかんのが、設計を変えるという事であろう。
 
いや、設計を変えて安くしましたも有る意味ではありなのだが、これを、規格
外でやってしまったり、折角音質向上のためにそうなっているものを、かって
にあっちからこっちへつないじゃったり。
 
どの辺で安くしているかほんの少し分かってきた気がする。はずれを引かない
ようにするのも大変だ。自分で作ると高くなるのもしょうがない気もしてきた。
 
ところで、ヘッドホンアンプの音の良さは、いくつか見ただけなのだが、回路
的には、結構似通ったものが多いので、あまりオリジナリティーの強い回路が
見当たらない事を考えると、部品の選び方に、かなり影響されているんじゃな
いかと思えてきた。
 
特に、トランジスタあたりは、ディスクリートで作る場合にはどれを選ぶかは
かなり大きいのではないだろうか。それが、別の本を見たりしても、同じ回路
には、同じトランジスタを使っている原因なのではないか。
 
良い音のするトランジスタを選び出すのは、ヒジョーに時間のかかる作業だ。
勿論、コンデンサも、抵抗も同様なのだが、やっぱりトランジスタっしょ。
波形を作り出しているそのものだし。
 
自作歴一年にも満たない奴の言う事ではないな。でもかなり的を射ているので
はないかと密かに自惚れている。
 
どうせなら、オリジナルの回路に、自分で選定した部品を使って、製作してみ
てー。そこまでやるか。
 
で、やっぱり中華は気を付けた方が良い。でも、日本は逆に良い部品使いまく
りましたでも音はそれなり、みたいな感じになりがちな気もする。難しい。
 
中華の両極端な製品を見ていると、つくづく、オーディオの設計って難しいも
んだと思えてくる。まだ片足も突っ込みかけぐらいなのに。 
 
一方では、ケースの中いっぱいに部品が詰め込んであり、重量級。もう一方は
至ってすっきりさっぱり、余裕をもって部品が配置されていて、設計もシンプ
ル。
 
本当の所、どっちが良い音するんだろう。見た目じゃわかる訳もないか。
 
冥土院蛇麺麭は、分かりやすいけれど、当たり前すぎて何か足りない気がする。
 
ところで、ノイズの問題がまだ解決していないのだが。
 
 
 
 
 
 
 
どうしようかなー。




終わり。