面白いもんだ。

 人間、何も出来ない時は、「これだけでも良いから出来たらなあ
。」と思っているものですが、いざ、いろんな事が出来るように
なってくると、あれもしたいこれもしたいで結局どれも中途半端に
なってしまったりするようです。

 もっとも、初志貫徹、ちゃんと、自分が何をしたいのか、何をし
たら良いのかを考えて、地道に進んでゆく人もいるようです。
 
 
 でも、そういう状況を中途半端と考えずに、程ほどの幸せと考え
ている人もいるようです。それはそれでまた、結構なのかもしれま
せん。
 
 
 実はどっちなんだろうと、分からなくなっている人間もいるよう
ですが、煩悩と言うものでしょうか。
 
 
 しかし、強力な権力を使わずに、多くの人を自分の思った理想を
共有しながら、さながら、大帝国のように?組織を動かしていく人
もいるようです。
 
 
 例えば、映画監督なんていうのはどうでしょうか。やっぱり階層
が有って、下から積み上げて成功を積み重ねていった人だけが得ら
れる特権なのでしょうか。
 
 
 売れる時もある、外す時もある、それなのに皆がちゃんとついて
行く。長年の努力による信頼感なのでしょうか。
 
 
 やはり、戦国時代のように下克上もあるような、競争社会なので
しょうか。
 
 
 何億、何十億と言う規模の莫大な資金を使って、自らの理想を形
にしていく。
 
 
 その中では、理想も、一人のものではなく共有されるものなので
しょうか。
 
 
 きっと、負け試合と分かっていながら、潔く負けるために努力す
るなどと言う事も有るのでしょうか。
 
 
 今の世の中、何となく、人気が全て、人気だけで動いているよう
に感じている人も少なくないかもしれません。
 
 
 しかし、多分、それだけでは良い作品は生まれて来ないでしょう
。どういうバランスの上に成り立っているのか。
 
 
 良い映画を観るにつけ、その下の下の方で働いている人達はどん
なキモチで働いているのか。不思議な気がします。
 
 
 そしてまた、夢のある映画が世に送り出されていくのを見ると、
別の意味で不思議な気がします。
 
 
 ところで、「あしたのジョー」どんな内容だったのか、早く見て
みたい。忘れないうちに。
 
 
 古くなってしまった時代を引きずってきた人間が観たらどのよう
に見えるのか知りたい。