現役引退、その後。
つい先日、ひっそりと現役を引退し、主にテレビのモニター用と
して余生を送る事となったDHPですが、このDHP、充分に力を
出し切れていないんではないかと言う疑問が沸き起こりました。
もっとも、いちいち、常に力を出し切らされるのも、堪ったもの
ではないでしょうが。
単純に考えても、HPの構造を考えると、スピーカーユニットが
あり、ユニットの取り付け部分があり、外側にハウジングがあり、
密閉型では、このハウジングの材質や特性によって音の良し悪しが
かなり影響を受けるものと思われますが、オープンタイプの場合、
密閉型程ではないにしろ、音の抜けや、微妙な響きに当然影響があ
るものと思っていたのですが。
このDHPに関して言えば、ハウジングはプラスチックで、スピ
ーカーの取り付け部もプラスチック、ハウジングには細かい穴が沢
山開いてはいるのですが、唯それだけで、音の響きなどを考慮して
いるようには見えません。更に、ハウジングには、ヘッドバンドの
取り付け用の穴が開いていて、そこに部品がくっ付いている。
ハウジング内の音の響きが考慮されているとはとても思えません
。
それでも、かなり良い音がするし低音も出ている。ドライバーユ
ニットだけで殆どが決まってしまうのでしょうか。
まあ、俄仕込みならぬ俄作りで、これだけ使えれば良しと思うの
ですが、どうも、きちんとセオリー通りしっかり作れば、それで良
いと言うものでもないようです。
逆は、真ではないようですが。(一箇所でも手を抜いてあるとす
ぐ分かってしまうような気がする)
ニンロクHPもまた、力を出し切っていない様でもあります。ヘ
ッドフォンアンプをフルボリュームにしても、まだ割れるほどの音
量が得られません。(別に割れる必要は無いのだが)
まあ、良いソースが有ればそれで良いという気もしないのでもな
いのですが、ついつい分析したくなる。分析しながら音楽を聴くと
結構疲れます。
最後にもう一つ。現役引退HPは、得にエージングした訳でもな
いのに何故か最初から、定位もしっかり、低音もしっかりしていま
した。
なんでだかなー。不思議だなー。でも、パシヴァが戻ってきたの
で全て良しとしましょう。