今時買うかCD4枚。

 
 
 最近立て続けにCDを4枚も買ってしまいました。世間ではCD
がかなり下火になってきて、もうCDの時代は終わったとも囁かれ
るようになっているようですが、そんなことにはお構いなくと言う
よりは、まあ、手近に聴きたい音楽を聴くには新品を買うしかなか
ったと言うところでしょうか。
  
 
 1枚目はCapsuleの5月に出た新譜。これは期待していた
のですがちょっとガッカリ。良く良く聴いて見ると悪くはないので
すが、新みに欠けると言うか、そんなに変わってなかったです。
 
 
 シンセの音は、分厚くていかにも鳴ってるという感じで、歯切れ
のよいリズムと一緒になると、良い聴き心地になりますが、エフェ
クトの使い用によって、かなりトリッキーな音を出すことも出来て
これが、他の楽器に無い、魅力になっていたりもするのですが、必
ずしも、成功するとは限らず、面白くない音になってしまう可能性
も捨てきれない。
 
 
 また、そうそう新しいパターンを編み出す事ができる訳でもない
だろうし、そうなると、何曲も聴いている人にとってはちょっとマ
ンネリ化ぎみになってしまったり。
 
 
 あの、声にかけるエフェクト(最近デジタル楽器関係を見ていな
いので名前を知らないのですが)で、何か昔宇宙人の真似(って宇
宙人に会ったことあんのか)をする時に、のどちんこの辺りを空手
チョップ(古いなー)で叩きながら喋ったりして出した音に似たよ
うなエフェクト音が、もう結構前から流行っていて、未だに使って
いるようですが、あれもちょっと食傷気味。
 
 
 でも、決して悪くは無いんですて言うかまあ良いと言う感じなん
ですが期待しすぎたようです。
 
 
 後の2枚は、もう、この人が歌ってるならOKだろうという感じ
でもあり、実際、CDの中身も何曲か聴いているので、まあ期待通
り。
 
 
 最後の1枚が、なんと封印していたSACDではないですか。
 
 
 某オーディオ誌での推薦盤なので、これでダメならホントに聴く
必要ないなと思いながら高くなかった事もあり買ってみたのですが
流石に一押しするだけの事はある。
 
 
 中身はクラシックなのですが、クラシックも有名どころは結構好
きだったりするのですが、今回は、あくまで、CDとの比較と言う
事で、ハッキリした差を感じなければそれで終わりと。
 
 
 自分の耳が肥えてないにせよ、システムのどこかがネックになっ
ているにせよ、仕方が無いと言う事で、むしろ、良いCDの方に力
を入れようと決めていたのですが、まあ、初めてSACDはこうい
う風に変わるのかと実感しました。
 
 
 具体的に言うと、前にSACDを買ったときにも少しは感じてい
たのですが、音が柔らかい感じになるといったらいいでしょうか。
 
 
 CDでは、音が出る時は出る、出ない時は出ないとある意味はっ
きりくっきりした感じだったのですが、SACDでは、角が取れた
と言うより、表現の幅が広がったと言う感じでしょうか。タッチは
ソフトに、その後少し大きめな音になりというようなニュアンスが
感じられると言ったらいいかもしれない。
 
 
 ロックやポップスを聴いていると、単に丸くなっただけのような
気がして物足りなさを感じてしまっていたのですが、確かに荒々し
さは少なくなった気がします。
 
 
 低音なども、タイトになると、ロックやポップスではむしろ物足
りなくなるようです。なかなか難しい。
 
 
 もう一つは、音場感でしょうか。ヘッドフォンのエージングで、
以前、真ん中辺りにごちゃごちゃして聴こえていたものが、右と、
左と、手前と、遠くなどに分かれて整理されたように聴こえる様に
なったのを経験したのですが、今回は、似ているけど、ちょっと違
う。
 
 
 やはり比較して見ると、CDの方がうるさく感じるのですが、定
位がハッキリしてきたと言うより、何となく全体に音が広がったよ
うな晴れやかさを感じる。これも微妙なものなので、ロックでそこ
まで感じるかどうかは疑問。
 
 
 うるさい感じが少なくなったので、ボリュームを少し上げ気味に
してもちゃんと聴ける。
 
 
 ところで、SACDといっても、実際、プレーヤーの光出力を、
ヘッドフォンアンプに繋いでヘッドフォンで聴いているので、DS
Dではなく、192kHz/24bitか、それ以下にデコードさ
れた音声を聴いている訳で、本物のSACDはもっと良い音がする
んでしょう。
 
 
 でも、最終的な盤の出来によっては、ロックでも良さが感じられ
るかもしれないと言うポイントは、何となく分かったような気がし
たのでまあ買って損はなかったということにしておきます。
 
 
 今の所、ロックやPOPSのSACDを買う予定はないけどね。:-P