回顧録2。

 今日も夕方頃、Jeff Beck、ドリカム、Steve V
aiなどを聴いて見た。
 
 
 ロック系は前から感じていたが、あまり音場感の強いものが少な
く、ギターやドラムが全体から鳴って来るような感じの曲が多いの
で、元々迫力はあるが、システムを変えたからといってそう簡単に
迫力が、違ってくるとは考えにくい。悪くは無いのだが、明らかに
音がよくなったと感じる事は少ないようだ。
 
 
 ドリカムも、一つ一つの音は良くなっているのだが、全体として
音場が広がったとか、迫力が増したとか、聴こえなかった音が聴こ
える様になったなどの変化は感じにくかった。
 
 
 今回は余り収穫があったとはいえない状況となってしまった。
 
 
 その後、改めて、最近リッピングしてディスクに焼いた、カーペ
ンターズや、MADONNA、スティービー・ワンダーなどを聴い
て見ると、格段の違いを感じる。
 
 
 カーペンターズは多分リマスタリングしてあるのだろう。柔らか
くて広い音場感が一杯に広がる。
 
 
 MADONNAはベースにせよドラムにせよアタック感の強さと
音の迫力がもろに出ている。勿論ボーカルもしっかりしていて、楽
器に埋もれてしまう事もない。
 
 
 スティービーも、エレピとパーカッションが心地よく響く。
 
 
 やはり古い音源では、それなりの音しか出ないのだろうか。
 
 
 一つには、ドラムが、エレドラになっていて、アコースティック
をマイクで拾うのとは比較にならない程いい音で録音できるのでは
ないかと推測して見た。
 
 
 もしかしたら、リズム系は打ち込みが多くなっているのかもしれ
ない。シンパル等もマイクで拾いにくいうちの一つかもしれない。
それがデジタル系になって、明瞭に録音できるようになったとも考
えられなくも無い。
 
 
 でも、もしそうだとしたら、システムにもっとお金をかけて良い
ものにしてもそれ程効果が出ない可能性もありうる。
 
 
 レコードとCDではないが、デジタル系の楽器では、ある所まで
は非常に良い音がしても、それ以上、例えばドラムなら、胴鳴りま
で聴こえてくるようになるとは考えにくい。もともとの音源がそこ
までシミュレートしているなら話は別だが。
 
 
 ベースについてもそうだ。弦と指が擦れる音や、はじく時の音、
はじいた後に、ドゥンと鳴るような、細かい部分までは、エレキ
ベースでは出にくい可能性も否定できない。
 
 
 そんな風に考えてしまうと、結局、高音質音源を求めていくと、
クラシックか、ジャズの方が、より分かりやすいというところに
落ち着いてしまうのではないだろうか。
 
 
 でも、STAXでロック(クイーンだったと思う)を聴いた時に
は明らかに「こいつは違う」と思ったのだが、店員さんが心得てい
てそういう分かりやすい音源を用意してあったのかもしれない。
 
 
 と言う訳で、今の所は、新しい音源の方に期待するしかなさそう
だ。
 
 
 ところで、SHANTIのRomance with meは、
DRMが掛かっていた為、ダウンロードしなかったが、CD版でも
とても良い音がする。曲も良い。歌も良い。ソースの良さが存分に
生かされた一枚という気がする。
 
 
 こういうCDが、POPSやROCKでも出てくれると有り難い
のだがやはり基本的にコンセプトの違いか。