少年老いやすく学成りがたし。

竹やりを作れってんじゃありません。昔、この竹薮の中に、お化け
屋敷があって、といっても、ただの廃屋ですが、そこへ行って遊ん
だりしたのを思い出して、撮って見ました。いまじゃ、綺麗に整備
されてアパートが建ってるけど。


少年老いやすく学成りがたし。

So much for that.

志を立ててやって来たつもりが、なーんにもせずにもう13年も経
ってしまった。

やりたい事は山程有るのだが、どれ一つといってまともに手を付け
たものが無い。

誰かさんにとっては、「してやったり」というところだろう。決し
て同じ仕事を2度はさせず、常に自分たちが怠けていても上になる
ように(というか、走っている振りをしたりして怠けているのを悟
られないように?)上になるようにと、人の置き場を考えて行動さ
せてきた成果だろう。また、それに引っかかる奴もアホだ。

とうとう営業にまで手を出そうかというところまで来てしまった。

恥ずかしながら、今のままでは、収入格差は10倍以上に上るだろ
う。それでも止めないのは、竹やりでは戦車と戦えないからだ。そ
こが付け目か。

羽生善治名人を見てみろ。子供の頃から一つの事に的を定め、常に
それに向かって前向きにありとあらゆる手を打ち、着実に成果を上
げてきた。迷った事も沢山有ったに違いない。それでも決して諦め
ず、一つの事に集中する。ちゃんと周りを見回しながら、尚且つ気
をとられずに、一つの事を極めていく。若い頃から、コンピュータ
を使った将棋の棋譜の管理などを積極的に活用し、ちゃんと自分の
ものにしている。彼だったらもしかしたら、一度はコンピュータに
負けても、二度目は決して負けない手を考えられるかもしれないと
思うのはオレだけか。

石原慎太郎都知事だってそうだ。一時は散々自民党の悪口を言いな
がら、自分は磐石な岩盤の上に家を建て、高見から、「小沢はごめん
だ」「管は優柔不断だ」などと言いたい放題を言いながら、着実に
一歩一歩実績を積み上げ、都政を揺ぎ無いものに築き上げた。結局
自民党の基盤が一番強固だったという事か。
ちょっと最近になって名前の売れた誰かさんたちが、何人かかって
も所詮相手にはなるまい。

しかし、世の中そう計算どおりには行かないものだ。自分たちの将
来を担うはずの若者たちが、やる気を出しすぎず、適当な所で上手
く世の中を生きて行ってしまっているのは、流石に計算外だったろ
う。成績の良い生徒ほど、危ない橋は決して渡らない。勉強も受か
る程度にそこそこにやって、遊びの方に目いっぱい力を入れている
奴もいる。

みんな、大人が何をしているかを良く知っているからだ。結局見透
かされているのは自分だけではない。大多数の大人が、自分たちの
事ばかり考えて、国の将来なんかこれっぽっちも考えていない。そ
ういう事を言うとすぐ、「名ばかり管理職の過労死」なんて話を持
ち出して誤魔化す。

「NOと言える日本」と言う本を出版して、ヒットさせたのは誰だっ
たのだろうか。

この本のお陰で、一部の人間は慢心し、驕り、結局仕返しをされる
羽目になった。共著の人のいた会社も、今では外国人が社長をして
いる。

それこそ磐石だった、自動車業界までが、とばっちりを受ける羽目
になった。

自分が、政策を行う時は決して、こんな驕った態度は取ったりはし
ない。それがプロと言うものなのだろう。ちゃんと強い弱いを見分
けて行動している。築地移転の計画も勝算あっての事だろう。優秀
なブレーンで周りを固めている所も流石だ。

話は戻るが、本当に、子供たちが、明るい未来を描いていない、ひ
どいのになると最初からイジケてしまっていて、「スケープゴート
なんて古い単語(俺が言ったんだな)を憶えていい気になっている。
こんなもんどーでもいい。それだったら、imagineの歌詞でも
勉強してろ。カードゲームがそんなに面白いか。部活やってるほうが
よっぽどましだ。

だけどそういう奴らの方が声がでっかいし、危ないし、敵に回すと怖
いもんだから結局先生も、見てみぬ振りなのだろう。オレも絶対相手
にしたくない。くわばら、くわばら。

むしろ日本は正常な状態に戻ったのかもしれない。今までが、あまり
に、High過ぎたのかもしれない。そんなに長い間、Highのま
まではいられないだろう。

もっと日本人は海外へ出て活躍するべきだと言う人もいるようだが、
踊らされてはいけない。地に足をつけてやっていけば良い。日本沈没

「これからは、人材の自由化が進む。」などということを十年以上
前に言っていた人が結構いたが、今は、「頼むからもうちょっと目
を海外へ向けてくれ、お願いします。」になってしまっている。こ
れも予想できなかった。

第一志望は、公務員。頭の良い生徒なら、当然そう考えるだろう。
英語を勉強しても結局は使い道があるはずも無い。

しかし、現役京大生の、「ケータイを使ったカンニング事件」に対す
るコメントには笑った。

「そんなことするくらいなら、もっと勉強すれば良いのに。」と言う
ような内容だったと思うが、さすが京大生と思わず笑って(失礼)し
まった。もう十何年か前に、俺が「自分たちの仲間には京大生も、阪
大生もいるんだから、自分たちで考えたら良い。」と言ったのを、マ
リーアントワネットに例えて、「パンがなければお菓子を食べればい
いじゃない」と発言したといってもぐらたたきの餌食にされたが、結局
これもまさに、「スケープゴート」である。オレの格は「京大、阪大」
より遥かに下だ。それが分かってない。

そういえば、ある阪大出身の上司の、モラルの低さにはあきれた。「
オレは家ではパソコンもワープロもやらない。」、同業者に、仕様書を
提出させて、商品は買わずに、その仕様書を元に、自分で真似して製品
を作ってしまう。それをオレに愚痴られたってどうこう出来るはずが無
い。これもただの鬱憤晴らしだ。

スケープゴートとは、ウサ晴らしの対象であって、つまりは、今の社会
に対する鬱憤のもって行き場が無くて、そういうものを仕立て上げ、血
祭りに上げて喜ぶという、結構且つ贅沢な、遊びである。やっている人
間が自覚しているところが怖い。

今の子供たちだけでなく、大人にも、そういうものが必要なのだろう。
最近で言えば、「坂本龍馬」か。でも、確かに彼はやりすぎた。マリー
アントワネットも、またやりすぎた。あのドラマを見て、萎縮してしま
った人の方が、熱くなった人より遥かに多いのではないだろうか。

けれども、今の日本は、当時ほど、世界の列強との格差は大きくないだ
ろうから、そういった大きなうねりが押し寄せてくるとはちょっと考え
られない。

どうせなら、石原慎太郎都知事に、首相をやってもらったら良いのでは
ないかと思うのは自分だけだろうか。知事をやる力が残っているのなら
、今こそ、国のために磐石且つ大胆な、政策を取ってくれたら本当にあ
りがたいと思うのだが。

YESと言ってもらえる日本に出来る人はそうそういないだろう。でも
危ない事には決して手を出さないだろう。


これがオレの「ウサ晴らし」か。