かねてからの懸案事項についての続き。


 懸案事項について、解決したと報告したが、残念ながら、まだ重要な問題点が残っていた。安定性の問題である。安定性についてはある程度の時間使用してみないと分からない事が多いが、今回の問題は、比較的顕著に現れるもので、原因は別として、問題点は、手を加えた部分にある事は明らかだった。

 という訳で、手を加えた部分を元に戻したり、直結したり、別の部品に変えたりと、またまた、実験君をやって見たところ、抵抗に問題ありと言う結論に達した。いらなくなった電子機器を分解し、適当な抵抗を探して、付けて見たところ、劇的な改善を見せたが、「パーフェクト」とはいかないようだ。

 やはりパーフェクトを目指すと言う事は、並大抵の事ではない。自分の不得意な所を改善してやらなければならない。どういう方式を取るかと言う事も非常に重要だ。どんなに頑張っても、その方式をとる限りは、100%に出来ないということも考えられるからだ。

 また、同じ方式でも、方や、自社開発せず、もっとも良いものを作っていると思われるメーカーに、その部分だけは任せてしまって、自分の得意とするところに、全神経を集中する、それもまた、有りだろう。ある意味潔いと言えるかもしれない。

 という訳で、まだまだ問題の多い製品であり、技術であるようだが、2万、3万と言うお金が、安いうちに入ってしまう世界と言うのも、ちょっとくるしいものがあるのだが。