此処が人生の分かれ目。

 Once upon a time、人生ゲームというのが流行って、テレビで盛んに宣伝していたが、「億万長者になるか、貧乏人になるか、此処が運命の分かれ目〜。」みたいなキャッチフレーズが、印象に残っている。

 まさしく自分にとっても、去年の9月辺りが、人生の分かれ目だったようだ。その後、色んなことが次から次へと起こり、全く頭の中もぐちゃぐちゃになってしまった。

 日記に現れている通り、オーディオ関係に逃げまくっているが、くだらん事をだらだらと書いていると、結構気晴らしにはなる。

 どうしようもない日常を、離れたような気分になって、評論家でもないのに、あの音はどーだ、この機種はこーだなどと、イッチョマエの事をグダグダと書いていると、ちょっと偉くなったような気分にもなれる。

 有り難い事に、批評批判する人もいないので、暫くは書き続けられるだろう。しかし、現実は、そんな生易しい物でもない。全くお先真っ暗と言う感じだ。

 一生懸命働いて、喜んでもらえて、生活も成り立つ。大病もしない。これがまた結構な贅沢だったりする。読む人が読めば、チャンチャラ可笑しくって、へそで茶が沸いてしまうどころではないのだろうが、現状を考えれば、夢のまた夢、もう先が無いなんて事を言われているのを見ると、何ともむなしい。本当に、9月前までは、何とかこのまま続いていけばと思っていたのだが、一気に崩壊した。

 それでもまだ、日記なんてつけているのは、まだ贅沢だと言われかねない。世の中そんなもんだ。何処まで言っても際限はない。

 人生ゲームならやり直しも利くが、期間限定でやり直しの利く人生を、見せてくれたドラマが有ったが、これがどうも全然有りえねー話なのに、何故かリアルで、(きっと作家の実体験じゃないか?なんてな。)何度見ても泣ける。

 話自体があまりに平凡で、日常的過ぎるからだろう。カッコいい奴と、イイ女が演じているのに、話は別にそんなこととは全く関係ない。カッコいい男が、あまりもてない奴みたいな役柄を演じてる。

 カッコいいくせにかっこ悪い役を演じるのが上手だった。

 全く世の中、天は二物も三物も与える人には与えるもんだ。