こんな時でも、だからこそ書く。今年一年を振り返るのは明日にして、今日の事。

 僕の頭の中の思考回路ネットワークは、何かが起きたときに、何処へ繋がるか分からない。言って見れば、何処へでも繋がってしまう。今日聞いたマルチプレイヤーにヘッドフォンアンプを使っての音楽の音は、高音がキンキンしていて、質の高い音、出そうとしても出しにくい音なのかもしれないが、音楽を楽しむという意味では、どうもちょっと違うと感じた。生の音ってどんな音なんだろ。マスタリングする人は、どう言う視聴環境を想定しているんだろうか。曲を選ぶ環境、という事も出来るかもしれない。何にしても、人間にとって心地よいという事は、時には理屈を捻じ曲げる。どこか分からない別の世界へ連れて行ってしまう。人間にとって何が良いのかは、結局どこまでも分からず仕舞いのまま、いつの間にかどこかへ消えていく。何処から来て、何処へ消えていくのか。何が幸せか。こんなんだから幸せがみんな逃げていってしまうのか。キンキンとした甲高い音はあくまで純粋で、混じりけの無い研ぎ澄まされた音だった。