今年一年を漢字一文字で表せば。

 それはもう「悔」の一字しか思い浮かばない。特に9月から年末にかけてはとにかく、ひたすら「たら、れば」の連続の一年だった。あれをやっては後悔し、それをやり忘れては後悔し、甘く見ていたことを後悔し、やりすぎだったかと後悔し、本当にもう、いろんな出来事事の連続だった。

 また、「悔しい」の「悔」でも有った。後悔も勿論だが、これだけ頑張ったのにという悔しさや、自分ではどうする事も出来ない大きな力に対する悔しさや、こんなにやってもまだ変われない自分に対する悔しさ、それはもう上げたらきりがない。

 「たら、れば」を止めようと、宣言して見たが実際は全く実行できず、結局は、その「たら、れば」に押し流されてしまった。

 しかし、本当に痛感したのは、「どうして、先に手を打つ事が出来ないのか」ということだった。いや、もしかしたら、先手を打つ事が出来たものもあったのかもしれない。でも頭の中は、そんな事は全然残っていなくて、結局「悔」ばかりが思い出されてくる。

 「悔」の無い人生なんて望む事自体ががある意味贅沢かもしれない。そんな人生ある訳無いに違いない。そういう意味では、随分色々と経験した年だったという締めくくり方も出来るのかもしれない。

 来年はもっと色々な事を経験し、「悔」よりも、「頑張った」という思いの方が強く残るように出来れば良いと思うのだが。

 皆さん良いお年を。