ジュースのビンの話。副題(恥ずかしい話。)

 まだまだ続く、子供の頃の話。
小学生だった当時、プラスチックボトルなどと言う、便利な物は無く、ジュースは殆ど、ビンに入って売られていました。どうでしょう、別に、エコが流行っていると言う時代でもなかったのですが、使い捨ての容器なんて無かったのでしょう。このビンを、飲み終わったら、お店に持っていくと、一本10円で引き取ってくれ、再利用するようになっていました。10円でも、駄菓子屋へ行けば、飴玉2個とか、くじが一回引けたり、煎餅が買えたり、子供にはそれなりに価値のある物で、二、三十円位だったかその都度貰って、駄菓子屋へ行ったものでした。お世辞にも良い子とは言えなかった自分は、そこで、「ビンを拾ってきて、もって行けばお菓子が買える!!」と言うことで、早速、もう一人の子と一緒に(この子の家は、そんなことする必要も無い、ちょっとしたお金持ちなので、欲しいといえばいつでも、そのくらいの小遣いは貰えたのですが、自分に合わせてくれたと言うことですか)ビンを拾いに行きました。手で持ちきれないので、洋服の前の、下の端を両手で前へ広げ、そこへビンを何本か重ねていれて、駄菓子屋でお金に変えて貰って、お菓子を買って帰ったのでした。
 たぶん、これが自分が始めて働いて???稼いだお金だったと思います。でも決して全うな稼ぎ方ではなかったと。もちろん、すぐに親バレして、止めました。
やっぱり自分の物欲はその頃から尋常ではなかったとつくづく思うのでした。