「似たもの同士?」またもや先送り。意味もなく歌う=も止めてコンピュータ将棋の話。

 先日、先々日とは全く関係ない話を一つ。コンピュータ将棋と女流王将清水市代さんとの対決の結果。(今回の話題は結構タイムリー!なんちって。前から注目してました。)なんとコンピューターが勝ってしまったそうです。将棋は昔々流行ったことがあり(またかい。)好きな方なのですが、なにせ頭を使うゲームで、ちゃんとした手順を踏んで定石を覚え、序盤、中盤、最後の詰めと、あらゆる手を研究していかないと強くなれないし、継続は力なりで、毎日やっているような人にはとても適わない。自分もコンピュータと将棋を指したことがあるのですが、ごくごく初期のもので、やり直しが効き、やり直しても必ず同じ手を打ってくるので、負けそうになってはやり直しを繰り返していれば、絶対勝てる、例えば、穴熊なんかでも、何時も同じ手順で囲ってくるので、何回か試行錯誤して、その弱点を突けば勝てる。そうでなくても、時々ポカをやってくれたりするので、自分でも十分勝てる相手でした。
その後どんどん強くなり、やり直しをすると、向こうも違う手を打ってくる、学習機能が優秀になってきて、こちらの癖を学習し、いったん勝っても、次には決して同じ手では勝たせてくれない、更に前半を有利に運んだつもりでも、うっかりしていると、終盤の詰めは非常に厳しく、かなり先まで読めているらしく、あっという間に、有利な立場をひっくり返されてしまう、勝つには序盤は勿論有利に進め、中盤ではかなり思い切った手を打ち、一気に終盤へと持ち込むような、スピード感のある手を打たないと勝てない、素人将棋では到底勝てないものになってしまいました。それがその後更にどんどん強くなり、アマチュア二段レベルとか言っていたのも束の間、プロともそれなりに対局できるレベルに上がって、某プロ棋士を負かしたとか言われるようになっていって、元々将棋はチェスに比べて、取った駒をもう一度使うことが出来たり、成りになって同じ駒が強くなったり、その他諸々の事情から、その選べる手数は膨大なものになり、単純にコンピュータの総当り実行で有利な手を探し出すようなプログラムではとても先の先まで読みきれず、人間の方がはるかに有利で、コンピュータが、王将や棋聖などと呼ばれている人に勝つ様になるにはまだ何十年かかかるのではないかと言われていました。ところが、最近になって、プロの過去の対戦の棋譜を、コンピュータの持つ膨大なメモリーを頼りに殆ど全て記憶させてしまい、それを元に場面場面によって有利な手を選び出す(それだけではないのだが、実はあまり詳しくないので詳しいことを知りたい人は、PC−WatchのHPの記事の中の、有名なコンピュータ将棋の名前なんかを元に調べたらなんか出てくるのではないかと思います。BONANZAなんか結構有名?、YSSだったかな?Ver.2ぐらいでもう自分の手には負えなくなったプログラム。)まあ、その他色々新しい手が開発されて、今回は4つのプログラムの合議制にして更に強さを増したとか。しかしこの結果は、非常に残念です。別に清水さんが美人だからと言うわけだけではありません。やはり人間には、どんなに知ろうと努力しても、天才が何人かかっても解明できない、未知の部分が必ずある(医学的、生物学的、科学的、哲学的、ありとあらゆる分野において)方が、何となく夢があるというか、実際そういうものなのではないか、いくら高性能の顕微鏡を使っても、望遠鏡を使っても、見ることの出来ない、世界が広がっている・・・。そして人間の能力も解明できない部分がまだまだ沢山残されているのだと思っていたい。そういう意味で、コンピュータごとき?にはまだまだ負けてほしくなかったのですが。

ちょっと話が大きくなりすぎました。自分も(多分他の多くの人も思っていると思いますが)、ぜひともリベンジを果たして将棋の世界観を広げて行って頂きたいと思うのでした。まる。