〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜の続き。

 
 
ランキングと言っておきながら、結局デジアナの話だけで終わって
しまったので、その続きを書こうと思う。が、小休止。
 
最初にも言っておいたが「独断的」なので、自分が試聴していない
機種はどんなに良い機種で有っても、ここには登場しないので悪し
からず。
 
また、一番最初に登場したからって、No.1とも限らないので、
その点もよろしく。
 
順番は全く前後するが、次はHiFiMANのHM901sである。
今回はDAP、ヘッドフォン、HPA、microSDなど確り用
意していったので、結構自分の気に入った曲で試聴出来たのは良か
った。
 
最初に借りたHM901sに自分のmicroSDを入れると自動
的にプレイリストだか何だかを作ってくれるのだが、これが一々と
時間を食う。いざ再生してみると、何の不具合だか分からないが、
音がやたらと飛ぶ。ボリュームを弄っても飛ぶし、ヘッドフォンの
差し込み口をちょっと触ってみたりしても飛ぶ。DACがLOCK
してないのかとも思ったが、そんな設定項目も見当たらない。
 
結局どうしようもないので、係りの人に言って変えてもらったら直
った。最初はソフトの出来が悪いのかと思ったが、流石にそこまで
酷くは無かったようだ。
 
音はDAPにしては分厚い見かけ通りに、太めの音がする。だが、
何となくユーザーインターフェースの作り込みが甘いようで、色々
と弄っていたら、SDカードの取り外しというメニューを選択して
しまったらしく、(というかメニューを選んだ覚えは無いのだが、
勝手にスイッチが入ってしまったらしい)SDカードを入れ直さな
ければいけなくなってしまったので、止めた。
 
折角良いハードを持っているので、ソフトはもっと確り作り込んで
欲しいと思った。
 
一緒に試聴した、HE1000は流石に、スピーカーかっ!という
突っ込みを入れても良いと思う程、大振りの音がしていた。
 
ふと思ったのだが、何故かこう言う所に登場する中国ブランドの、
DAPやヘッドフォンは、造りが確りしている。質実剛健である。
ごっついという話もあるが、軟な物は殆ど見かけない。軟な造りで
はここまで登ってこれないのだろうか。 
 
良く、DACチップが同じだからと言って同じ音がするとは限らな
いと言われているが、勿論その通りだと思うが、やはり、それなり
の影響は与えているのは確かだ。9018は骨太な感じか。無論、
良いものを質を落としてしまうのは簡単だが、逆に、安いもの、ス
ペック的にそれなりのものを、良い音に聴かせるのは遥かに難しい
だろう。出ても居ない高音を出すのは無理だ。極端だが。
 
同じ9018繋がりで、INVICTAとe22mk2を聴く事が
出来た。INVICTAについては、SDカードを入れて、単体で
試聴出来たのだが、HiRes音源を殆ど持ってこなかったので、
真価は発揮出来なかったのかもしれない。残念ながら普通に良い音
止まりという感じだった。
 
e22mk2はDACのみの動作で、ヘッドフォンアンプはHA−1
を使っていたが、INVICTAよりも良い音がしていた。アンプ
のおかげか、DACが良いのか。
 
いろんな機器を繋いでしまうと、どれがどう影響しているか分から
ないので、折角の試聴もいかしきれなくなってしまう。
 
話は飛ぶが、ヘッドフォンとDAPなどの相性について。
 
FOSTEXのT50RPmk3nが平面型のヘッドフォンにして
は安い方なので、ちょっと聴いてみた。あっさりとした抜けの良い
音だが、結構アタックなども利いていて、ちょっと雰囲気が独特か
なという気がした。ついでに、TH500RPとTH900を自分
DAPで聴いてみた。TH500RPは臨場感のある良い音にな
ったが、TH900を直刺しで聴いてみたら低音モコモコでとても
聴けたものではなかった。まさか、こう言うチョイスをする人も居
ないと思うが、やはり最低限事前に試聴は必要不可欠なのかと思わ
された。十何万も払ってモコモコでは泣くに泣けない。
 
平面駆動型のヘッドフォンのラインナップが結構増えてきたが、多
くは10〜20万円オーバーの高価格帯ばかりである。でも音は良
いようだ。今や、お金を出せば、音の良いヘッドフォンは結構選択
肢は多い。だが、まだ、十万以下を見てみると、残念ながら似たり
寄ったりの感が否めない。ダブルチャンバーなどというのも、結構
前から使われている技術であるが、低音と中・高音とを分けて考え
ると、どうしても繋がりが良くないのが気になる。(実際に試聴し
た感想)スピーカーなどはその辺の歴史が長いので、スピーカーを
参考にして、もっと音の繋がりが良く、綺麗な低音の出るヘッドフ
ォンをお願いしたい。
 
Babyface Proも試聴した。旧機種に比べると随分と良
くなった感じだ。だが、値段を考えると、今やDAC付きポータブ
ルアンプも増え、DAPをDACとして使えるなど、ライバルも多
くなってきているのを考えると、ヘッドフォンアンプのみの使用で
選ぶにはちょっと高いか。
 
ただ、Babyface(Pro)は非常に多機能なので、音楽編
集を趣味、仕事でやっている人にとってはリーズナブルといえよう。
 
疲れたので、最後に、Chord mojo。
 
確かにあのサイズからは考えられない様な良い音がパワフルに飛び
出してくる。多分、一聴して、「買い」だろう。ポータブルでは、
唯一の選択肢となるだろう。据え置き型もいらないか。
 
だが、Fiio X3 2ndとmojoにZ1000を繋いで聴
いた場合、どれも硬めの音を出す機種ばかりなので、ちょっと耳が
辛い。上流はそう変わらないだろうから、ヘッドフォンをソフトな
感じのものを選んだ方が良いかもしれない。 
 
終わりに。
 
音響関連の製品も、高度化、デジタル化などが進み、システムも複
雑化し、パソコンソフトではないが、一社で全ての技術を保有し、
開発から生産まで全て一社で賄うのも難しくなってきてしまったよ
うだ。事実、USB接続などについては、自社で開発するよりも、
USB専門のメーカーに任せてしまって、自分の得意分野で勝負す
るみたいなやり方の方が賢い開発方法なのだろう。
 
お陰さまで、取り敢えずは、現状の環境で、大きな変更はなしと。
ポータブルで良い音聴かなければいけない必要もなし。手を入れる
とすれば、何だろう。
 
機種の音の良さを、基板面積で語る人と、LSIのゲート数(って
今は言わんのかな。ロジック・アレイとか?)で語る人。どちらも
極めるには大変な努力が必要。しかし、栄枯盛衰。輪廻転生。切磋
琢磨しなければ良い製品は生まれないのか。
 
結局ランキングは何処にもないやんけ。
 
 
 
!!!あなたの試聴環境がNo.1です。!!!=>臭い誤魔化し。