カレー味のうんこ、石の上にも三ヶ月以上。

 
 
ちょっと、どころか相当の背伸びをしてきました。TIASを見に
言ってきました。
 
たとえ自分が、ハイエンドオーディオを所有していなくても、また
所有する気が当分は無くとも、取り敢えず、良い音を聴いておくと
言うのは意味のある事だと思います。
 
良く探して見ると、身近なものもちょこっと片隅に置いて有ったり
して、基本的に大勢でごった返しているようなショウではないので
意外なものをじっくり聴く事が出来たりします。
 
Hugo TTにEdition8 or 5を繋いでじっくりと
聴かせてもらいました。幸いな事に、ライブラリを探すと、ロック
やジャズが出てきました。クラシックは殆ど聴いていないので(良
いCDが有ったらじっくり聴いてみたいのだが推薦盤を見ると殆ど
SACDだったりする)これは有りがたい。
 
果たしてこういう情報を簡単にリークしていいものか、いやそれ以
前に、俺にこんな良い(欲しがりそうなという意味で)システムを
存分に聴かせてしまって良いのか。
 
まあ性格が性格なので、そういうものが目の前に有れば聴いてしま
うに決まっているとバレバレなのが悲しい。
 
愚痴はこれぐらいにして、確りと耳に焼き付けてきました。今回は
U−05、HD700、U12、USBノイズフィルタなどと、結
構環境も最低限のものは揃ってきているので、判断の基準になるも
のが有るというのが、前よりは強みになっていると思うのですが。
 
やはり自分のものを持っていると、流石に聴きまくっているので、
それなりに違いは自然と感じるようになってきているハズ。
 
で、TT+Edition8の感想。兎に角強烈。音にパンチが有
り、ぶれずに、一点から強力に迸り出ていると言ったら当たってい
るか。音場も、定位も、何か良く分からないけど、そういった物を
超越してしまっている感じ。勿論、すっきり整然としていて、全く
濁りの様なものは感じられない。
 
それでも、Edition8と5ではやっぱり違いが有る。
 
有る意味只管、デジタルを極めようとして出来た究極の試聴環境か。
 
ただこれで、ノイズだらけの、古いJAZZ演奏などを聴こうとい
う気にはあまりならない。色々聴いてみたかったがちょっとまだ足
りなかったようだ。もうちょっと渋めの曲を聴いてみたら、違った
発見があったかもしれない。
 
AK380+Edition8も聴いてみた。傾向は、Hugoと
同じ感じで、目指している方向は、かなり似通っていると感じられ
る。
 
ノイズもなくブレもなく音の鮮度が高い。一つ一つがはっきり聴こ
えるが、全体のバランスは確りしている。
 
他の機種も、こう言った方向を目指しているのだろうか。必ずしも
そうではなさそうである。もっとアナログライクな音を求めている
ものもあるだろう。それはそれでまた別の機会に。
 
なんだかんだいってやっぱり自分の環境を良くするのが目的でもあ
るので、どこがどう違うのか、何処を弄るとどう変わるかなどを、
少しずつでもいいから思い通りになるようにしたい。
 
そのためには、欠点も悲しくは有るが、理解しておきたいものだ。
 
U−05はヘッドホンのアンバランスが弱いと、言われているらし
い。買う前には決してそんなことは無いと自信を持っていたのだが
買った後、長く聴いてきて、やっぱりどこか物足りない。
 
以前、HP−A8とHA−1で同じ曲を同じヘッドホンで聴き比べ
た事が有って、値段程の違いを感じなかった事が有ったのだが、こ
れは曲によって、そういう事もあるのだろう、実際には分かりやす
い位の差は有るのだろうと思ってその場は終わった。
 
しかし、HP−A8を色々な所で聴いてみて、勿論アンバランスし
かないので、アンバランスの比較なのだが、悪くないというか、結
構良いのではないかと思うようになった。
 
TIASにいって、ヘッドホンを聴かせてもらうというのも場違い
かもしれないが、有りがたく聴かせてもらった。やはり、HP−A
8は悪くない。TH−800をくっつけると更に良い。
 
U−05のUSB接続での視聴は、やはり少し弱い様だ。自宅では
DDCとノイズフィルタによって、結構良い感じの視聴環境に持っ
てこれていると思っているのだが、まだまだ上は限りなく遠い。
 
真空管のヘッドホンアンプ(某FOSTEXのものではない)と、
静電型ヘッドホンの組み合わせを聴かせてもらったが、真空管の音
はもっと個性的かと思ったが、作り方によっては、結構普通だった
りするようだ。ヘッドホンも単体で聴かせてもらったが、良かった。
繊細すぎず、大胆すぎず、良い所を行っているようだ。
 
そろそろ、U−05もアンバランスを卒業して、バランスに挑戦し
てみようと思い立ったが吉日。(アンバランスでは勝てそうにない)
近くのビックカメラでバランスケーブルを買って帰ろうと思ったが、
在庫切れ。自宅に着いたら早速、ネット通販で購入してしまった。
(ヨドバシ・ドット・コム)
 
それが何と、翌日には製品が届いてしまった。ヨドバシカメラでは、
随分と試聴させてもらっているので、少しは恩返しになったか?
 
早速、ケーブルを交換して何時もの曲を聴いてみる。何かちぐはぐ
で、しっくりとこない。如何にも左右別々に鳴っているかのようで
ある。
 
こんなもんかと、少し残念だったが、どうせなら、バランスにした
ので、DDCなんてもんは外して、シンプルにストレートにUSB
ケーブルを繋いで、久々にFoobar2000にして試聴してみ
た。
 
これが何と、バッチシ、決まったじゃないか。ごまかしのない、ス
トレートな音の出方で、迫力もある。全体が一体となって、低音も
確り響く。あの、「トン、トン」といった、床を軽く足で踏むよう
な或いは、ハウジングを指で叩くような、実在感のある、確りとし
た低音である。
 
このシステムは、最初から、HD800のバランス接続で聴くべき
ものだったようだ。そういう環境でチューニングを進めていたのだ
ろう。
 
明らかにバランスの方が良い。こちらがメインだったのに、今まで
全く聴こうともしなかった。勿論、購入の動機はバランス接続が使
える機種という事で、これを選んだのだが、こんなに違うとは思わ
なかった。
 
このいい音が、何時まで聴けるのかは、分からないが、兎に角、時
代はバランスへと向かって行くのではないだろうか。その位の違い
が感じられる出来事だった。
 
 
「U−05はバランスで使おう」