未来は明るい?

 
 
 未来は明るいと言ったが、まあ、何事にも光ある
所に影があり、明るいだけでは済むはずもないのだ
が、全てが予測できてしまうと考えると、どうして
も閉塞感が伴う。
 
 
 偉そうなことを言っても、単に予測のつかない未
来に対して、ちょー楽観的な幻想を抱いているだけ
の事だったりするのだが、人によっては、予測のつ
かない事に対して、非常に不安になる事もあるだろ
う。
 
 
 予測可能になった事によって、もたらされるメリ
ットも大きい。台風の進路予測がかなり正確になっ
てきたことにより、災害を、以前より少なく出来る
ようになった部分もあるだろう。
 
 
 しかし、ちょっとでも夢を見たくて、宝くじを買
ったり、ROTOをやってみたり、やはり、全てを
決められてしまったような生活は豊かでも、どこか
味気ない。
 
 
 自分は豊かではないので、別にどうでも良いのだ
が、やはり少しでも夢を見ていたい。
 
 
 歳をとれば、次第に見られる夢も減っていくのだ
が、だんだん呆けてくるというのも、自然が与えて
くれた、死への不安を少しでも和らげる、最後まで
の準備期間なのかもしれない。
 
 
 まだ準備期間に入るには早いが、せいぜいそれま
で出来るだけ多くの夢を見ておく事としよう。