久々にBeatlesを聴いて見ました。

 Beatlesの全曲が入ったCD BOXを去年だかに購入し
ておいたのを、久々に聴いて見ました。
 
 
 古ーい作品なので、どんな音がするかと、最近のものとどれほど
違うか比べてみようと思い、ちょっと聴いて見る事にしました。タ
イトルは「Please Please me」。
 
 
 初期の作品ですが、確かに古くて、音の厚みもあまりなく、定位
なども、極端に、左と右に分かれているくらいにしか聴こえない。
 
 
 でも、昔のラジオを聴いているような感じの他の昔のCDなどと
比べると、明らかに一つ一つの楽器の音が、明瞭に聴こえてくる。
 
 
 当時としては、きっとかなり良い音として認識されていたんじゃ
ないでしょうか。
 
 
 録音の仕方が、根本的に違うような感じがします。音数を絞って
必要な所しか鳴らさない、曲によっては、ドラムとベースと、ハー
モニカぐらいだったりするのですがそれぞれがきちんと役目を果た
していて、余計な部分がない。とにかくすっきりしている。
 
 
 ギターなんかも鳴らしっぱなしではなくて、リフの部分だけとか
リードの部分だけとか、それ以外は、完全に絞ってしまっている。
 
 
 44.1kHz、16bitでも、一度に楽器一つの音を聴くだ
けなら、かなり迫力のある音を再現できるのではないか。
 
 
 詳しい事は分からないけれども、半世紀近く前の録音でも、まだ
まだ人を感動させる事も出来る。勿論細かいことを言えば、全然及
ばない部分が沢山有るのだけれども、何か人を惹きつけるものが、
そこに有るような気がしてしょうがない。
 
 
 それぞれの個性が生きていて、それがちゃんと今でも残っている
のがなんともいえず不思議な気がします。
 
 
 48kHzのバージョンが出たらしいけど、44.1kHzの、
レコードのジャケットをそのまま残した、レコードみたいなCDも
結構味があると思うのは負け惜しみでしょうか。