とかくこの世は住みにくいか。

 所詮、気を使って見たところで、大した事はない。むしろ、住みにくさを更に住みにくいようにしているだけの様でもある。大体自分のやうな物が、気を使うようになってしまったら、天地がひっくり返ってしまうのではないか。

 それはさて置き、普通の人が気を使って欲しい事には、無頓着で、むしろ、気を使われたくないような事に、気を使う(というより、多分相手は知られたくない事に、気づいてしまったりして、果たしてどうしたら本当に相手に良いのだろうかと迷う。)。これはもう、どうしようもない事だ。思考回路が違うのだから、何とか適当にすり合わせて済ますしかない。

 何故、草枕のあの一説が有名になって、今も何度となく取り上げられるのか、やはりそれは、作者の、本心を非常に端的に表しているように思われるからではないだろうか。ストーリーの方はとんとしらん。

 でも現代社会に生きる人達に、共感されるような、何時の時代にも通じるような、そんな一節のような気がする。のは自分だけか。

すみませーん。レポートの提出、もうチョッと待ってください。今書いてまーす。(蕎麦屋の出前)。