ダイナミックレンジについて。

 スピーカーから出る音は、数ワットから数百ワットまで(一般家庭では数十ワットまでか)、かなり幅広く音量を変えてやることが出来ますが、ヘッドフォンではそういうわけには行かないでしょう。ちょっと音を大きくしただけで、鼓膜が破れそうになってしまいます。と、必然的に、小音量の方をもっと大事にしてやらないと、綺麗な音の世界が広がっていかない。そういう意味では、ノイキャンなんかも、もしかすると必要なのかもしれないですが、現時点では、やはり掛けすぎるとシュワシュワというかウネウネというか、やはりギターかなんかのエフェクターを掛けたような雰囲気がほんのちょっと顔を出してきたりするようです。(これもお値段と相談ですか。)。で、あまり、轟音の中で音楽を聴くこともないので、全く手を出していませんが、静かな部屋で聴くことが可能なら、いらないかなと。じゃあ、小音量を大事にしてあげるには、何をしたら良いでしょうか。今の所、電源からのノイズを減らしてやるくらいの事でしょうか。

ところで、また、いきなり話は飛びますが、某社のSURROUND BOX用のヘッドフォンなんですが、どうもこれが奇妙で、単純に安くて音が悪いわけではなさそうです。サラウンドプロセッサーを使わずに、これだけをテレビに繋いで聴いて見ると、特に音が良い訳ではないんですが、音像が移動するのが、何か他の1980円ヘッドフォンより、分かりやすいような気がするのは、気のせいでしょうか。それとも、スペックに出ない所で、何かやっているんでしょうか。ヘッドフォンの評価記事で、客観的な評価項目をもっと増やして欲しい気がします。これは何か有るって。たぶん。