むしろ・・・怖い。

 
 
以前、元F1ドライバーの中島 悟さんが仰っていましたが、「サーキット
を走るよりも寧ろ、公道を運転する方が、よっぽど怖い。」というような意
味だったと記憶していたのですが、これは結構いろんな事に言えると思うの
ですが、あまり実感が湧かないですかね。
 
サーキットは、高速で走る事を前提として造られており、危険が伴うのは当
然という考えから、色々な工夫がされており、いざという時にも何とか最悪
の事態を免れる事が出来るように考えられている訳ですが、それでもどうす
る事も出来ない場合というのも有るでしょう。
 
一方、公道は、言って見れば初心者の集まりが、そこらじゅうを走り回って
いるような状態で、どこから飛び出してくるかも分からない、どんな危険が
あるのかさえ分からない、交通事情の整備にしても、思わぬ落とし穴が何処
に潜んでいるかも分からない、昨日安全だった所が今日は今日はぽっかりと
大きな危険が口をあけているかもしれない、そんな状態だと言っても言い過
ぎではないでしょう。
 
寧ろ事故が起こらないのが不思議なくらい。
 
危険を察知する能力の優れた人達にとっては、本当に怖くてしょうがない状
態なのだという事を普通の人が想像するのは難しい事なのかもしれない。と
いうか自分も、平気で道路を走り回っているからには、危険を察知する能力
は、その程度のものなのかもしれない。
 
これを逆手にとれば、常人の分からない世界の中についてとやかく言ってい
る分には、所詮分からない世界なのだから、そうそう突っ込まれたり、足元
を掬われたりする心配も少ないのでしょうが、誰でも分かるような範囲での
話となると、何処に危険が潜んでいるかも分からない、そこらじゅうトラッ
プだらけのような世界だったりすると言っても言い過ぎではない。
 
まあ、その辺の話を昨今の、不適切な発言の横行と相次ぐ謝罪に繋げて考え
る事も可能と思われますが、それが目的ではないので止めておきます。
 
ただ、言いたい事は、もう一度、いや、何度でも、JUST A LITTLE
LOVIN’を聴いてみて欲しい。まだまだ初心者クラスでも分かっ
ていない事が有るのだという事を、自分は実感したつもりでいるのですが、
まだまだ奥は深いかも。
 
優良録音だからこそ、分かるのかもしれませんが、実は録音された音楽を聴
く事全般に言える事なのかもしれない。